モプティからバンディアガラへ@道中の美しい景色に感動:マリday8前編
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日本→タイ→マレーシア→タイ→カンボジア→ベトナム→ラオス→タイ→ミャンマー→タイ→ネパール→バングラデシュ→シンガポール→インド→ケニア→タンザニア→ザンビア→ジンバブエ→ボツワナ→ナミビア→南アフリカ共和国→アラブ首長国連邦→セネガル→マリ共和国→ギニア→モーリタニア→西サハラ(モロッコ)→モロッコ→スペイン→日本
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美しい景色って、何気ない瞬間にあるものだ。
それに気づくか気づかないか、
感動するかしないかは、自分次第だと思った。
by こうの たかのり
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2017/1/19(Sun)
朝、ハミドゥがホテルに迎えに来てくれ、ドゴン族トレッキングツアー開始。
ちなみにドゴン族とは、マリ共和国のニジェール川流域に面したバンディアガラの断崖(バンディアガラ山)に居住する民族である。
人口は約25万人。
バンディアガラの断崖はユネスコで世界遺産に登録されている。
ドゴンの人々は神話を今に生きる人々である。
観光客の影響でイスラム教やキリスト教に改宗する人々もあるが、例え改宗しても神話は心と生活の中で生き続け、伝統は守られているのだと。
ドゴン族を有名にしたものは、仮面である。
様々な種類の仮面が作られ、これを用いた踊りが御祭りや葬儀などで催される。
ドゴン族最大の祭りは60年に一度行なわれる「シギの祭り」や12年に一度祖先の霊をまつる「ダマの祭り」が有名で、日本でも数多くのテレビ番組で、取り上げられている。
世界の果てまで行ってQの初回放送で、宮川大輔が行った祭りも、ここだったらしい。
治安が悪化するまでは観光客も多かったようであるが、現在は激減しており、俺達が聞いたもので、日本人観光客は2014年以降はここに来ていないようであった。
そんなドゴン族へ会いに行くツアー。
マリを知って、ドゴンを知って、行くことを夢見ていたので、ものすごく楽しみ。
まずはモプティで朝食。
ハミドゥ紹介のこのお店。
意外と美味しかった。
今までは敬遠していた、地元色が強く不衛生感もあるお店。
不潔感が強くて食わず嫌いをしていたのだが、全然イケた。
西アフリカの国々は、テーブルや床を掃除する習慣がないのか、大量のハエがたかっている。
しかし料理は鍋に入っており、鍋の中は清潔に保たれているようだ。
味付けも日本人好みで、食わず嫌いだった西アフリカの食事が、一歩好きになった瞬間だった。
朝食を済ませてから、ドゴン族が生活している村の麓にある、バンディアガラという場所まで向かうために、乗り合いのタクシーを待つことに。
乗り合いのタクシー⁉⁉
そう、それは今までに苦ーーい経験のある乗り物。
西アフリカの乗り合いタクシーは、満員にならなければ出発しないので、何時間待たされるか分からないのだ。
ツアーなのに、何で乗り合いタクシーなのか?
それは、値引きしたからである。
昨日、ハミドゥとの交渉で、ハミドゥが提示する最終プライスが65,000CFA(1CFA=約0.2円)だったにも関わらず、5,000CFA値切った。
ハミドゥが渋々値切りに応じたものの、モプティからバンディアガラまではプライベートカーではなく、乗り合いのタクシーで行くという条件になったのだ。
位置的にはこんな感じ。
普通に行ったら、2時間くらいで着く位置関係だろうが、乗り合いタクシーなので、どれくらい待たなければならないのだろう?
待っている最中、
布を売る人が現れた。
これかっこよくない?
と一瞬で判断し、この布を買うことにした。
というか、タマキの家で洗濯してもらったボロボロの帽子が、そろそろ限界に来ていることにようやく気づいた。笑
こんな感じ?
いや…
こんな感じでしょ❗❗
これいいね( ≧∀≦)ノ
そして不要になった、ボロボロの帽子は…
おっちゃんにプレゼント❗笑
気に入ってくれたようで、写真を撮ってくれと催促するおっちゃん。
だけど、おっちゃん…帽子がタワシみたいになってんよ❗笑
そしてイケメン布売りさんは、満足して去っていった。
そんなこんなで二時間以上待ったが、乗り合いタクシーには客が集まる気配なし。
不穏な空気が流れてきた。
乗り合いタクシーを待っていて一日が過ぎてしまった、なんてことになったらツアーが台無しだ。
不安を抱えて待っていると、ハミドゥが「残りの人数分、余分にお金を出したら、今すぐ出発できる」と言い出した。
確かにそれが正解かも、と一同。
朝10時過ぎ。
皆で割り勘し、3,000CFA程余分にお金を出して、ようやくタクシーが出発することになった。
バンディアガラまでは約2時間の道程。
バンディアガラに行くまでは、このような岩地だった。
広大な大地は、すでに美しく感じた。
途中、女性が一人タクシーに乗ってきた。
その人の息子は、マラリアを患ってしまったらしく、病院に入院して治療しているのだと。
でもお金が底を尽きてしまい、お金を工面するために、タクシーで別の街まで向かっているのだと言っていた。
そんなことあるの⁉⁉
驚いた。
全国民に健康保険のある日本では、考えられないこと。
そんな彼女を不憫に思った俺は、彼女に2,000CFA渡した。
これを、息子さんの治療費の足しにしてほしい、と思ったからだ。
すると彼女は喜んでくれた。
そして、ハミドゥも俺のことを親切だと言ってくれた。
俺は素直に嬉しかった。
だけど人を助ける行為なんて、所詮自己満足だと思う。
自分がこれまでに誰かから受けた恩を、この女性に返しただけ。
そんなことをする俺は、ただの偽善者なんだろう。
そんな自虐的な発想も頭をよぎった。笑
…
約二時間でバンディアガラに到着。
ここで車を乗り換えた。
バンディアガラの街並み。
そこから約20分程。
辺り一面、砂と岩だけの荒野に入ってきた。
土と木で作られたかわいい家もたくさん建っている。
少しずつ、ドゴン族の村へ近づいている実感が沸いてきて、ドキドキした。
そんな乾いた荒野を走っていると突如…
美しい緑の光景が現れた。
これはニンニクを栽培しているらしい。
こんな乾いた大知で栽培できることに驚いた👀
乾いた荒野と緑のコントラスト。
写真では伝わりづらいが、下手な観光地よりも美しい景色に感じた。
そんな荒野を抜け、到着した場所はこちら。
ものすごく広い岩地に、ボツりと佇む石造りの建物。
ここで少し休憩した。
民族を彷彿とさせる、石堀の扉が。
そしてここから、このような広大な岩地を、ドゴン族の村目指して歩いていく。
この先にあるものは果たして何なのか?
次回へ続く。
Fin...
最後まで読んでくれてThanks❗❗
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