タイ2nd十、十一日目 ― ターさんとは
ターさんの仕事には毎日付いて行っている。
朝6時に起床し、7時前に家を出る。
そこから長い時には3時間程バスを乗り継ぎ、10時くらいにお店到着。
11時半くらいまで仕事をした後、マーケットで買い物を済ませ、再び2時間程かけて、大体14時くらいに家に帰り着く。
毎日がこの繰り返し。
生活を共にしてみて、一番辛いのはやはり移動だ。
バスではなくタクシーや電車を使えば、一時間程で着くと思うが、節約プラス、ターさんはバスでの人とのコミュニケーションを生き甲斐としているようで、電車やタクシーは急いでいる時しか使わない。
でも、やっぱり辛い(>_<)
これを毎日続けると思うと嫌になってくる。
そしてその後は、昼食を済ませた後、洗濯や簡単掃除等の家事や鳥、猫の世話をしながら、16時くらいからはゴロゴロタイム。
途中お母さんの夕食を買い出してきて(料理が苦手のため、料理は一切しない)、19時には布団に入り、20時就寝といった毎日。
移動時間は辛いが、50歳代半ばでのこの生活は、うちの母親に比べると仕事量は少なく、自由な時間も多い。
その代わり、生活水準は高くない
キッチン
洗い場
トイレ兼シャワー
エアコンはなく、家の窓は常に空いているため、蚊が多いし、ハエやヤモリなどの虫も多い。
そして日本とは違い一年中暑いのだから、こりゃ大変だ(;´_ゝ`)
よく耐えられるなー👀
まあずっとここに住んでいるから、それが当然なのかな。
でも本当に、ターさんはいつも幸せそう。
バスで人と話すときも、仕事するときも、鳥と遊ぶときも、だらだらしているときも。
いつも生き生きとしていて、活気に満ちている。
時には本気で怒り、本気で悲しむ。
時には面倒くさがるが、常に全力の日本語でおれと対話してくれる。
お金に固執がなく、自分もギリギリの生活だと思うが、おれにいろいろおごってくれたり、友達には惜しみなくお金を使う。
ターさんの優先順位は、物や事、お金よりも、人が一番なのだろう。
最低限の家やお金、食べ物、洋服、出来事があれば、それ以上は望まない。
それよりも、家族や他者との触れあいを望み、それを生き甲斐としているように感じる。
そして感情を我慢することなく表に出す人。
嫌な事や悪い事はきっぱりと言うから、嫌味が全くない。
その代わりに、他者への気づかいも忘れない。
そんなターさんを一言で言ってみると、今を一生懸命楽しく生きている人なんだと感じた。
そしてそこから改めて感じたことは、人の人生はその人の選択で決まるものだということ。
その人が何を望むか。
自分が望む人生であれば、富や名誉がなくても、ターさんのように毎日を楽しく、生き生きと過ごす事ができる。
それは、ターさんが今の生活を選択し、自分の過ごしたい人生を生きているからだろう。
富や名誉を選択する人生が間違っているとは思わないが、人生なんて、自分の選択次第で楽しくも苦しくもなるものだと改めて感じた。
自分を隠さず、自分がやりたいことをやる人生はとってもステキ💓💓💓
自分もそんな人生を生きたい。
といった感じでターさんのことについて書き綴ってみたが、ターさん宅へのホームステイも残り3日。
一日一日、その瞬間を噛み締めながら、ターさん宅にいれるという今の時間を大切に、残り3日間を過ごさせてもらいます。
また別れが寂しいんだろなー😢😢😢笑