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失敗の根底には、自分の行動がある。

自分の行動を振り返った上で、

失敗を振り替える。

すると失敗に納得できるので、

立ち直ることも容易になる。

なんてことを思ったけど…

辛いものは辛いわ。泣

by　こうの　たかのり

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2017/1/24（Wed）

午前0時すぎ。

賄賂警官との戦いで移動手段をなくし、ギニアの国境に一人取り残されてしまった。

これからどうやってギニアのコナクリへ行こう？

さ迷うように歩いていると、タクシーの運転手に話しかけられた。

どうやら、こんな真夜中でもタクシーは運行しており、近くのシギリという村まで行くことができるよう。

そして更に、シギリから乗り合いの乗用車が出ており、それでギニアのコナクリまで行くことができるらしい。

それは願ってもない話しだ。

一時は、国境で野宿することも覚悟したが、外は蚊が多いので、出来るだけ野宿はしたくない。

今夜中に、国境を出ることができることに安心し、タクシーでシギリへ行くことにした。

乗り合いのタクシー。

こんな時間にも関わらず、どこからともなく客が現れ、満員になった。

その乗客の中に、ナイジェリア人のレミという中年の男性と友達のアンジュがいた。

彼らは英語が話せ（ナイジェリアの公用語は英語）、コミュニケーションを取ることができた。

何時からどこへ行くのか？値段はいくらなのか？

彼らが解説してくれることで分かったので、すごく助かった。

車内は、相変わらず窮屈だった。

だけど、移動できることが嬉しくて、それは気にならなかった。

車はシギリへ向け、すぐに出発した。

↑シギリ。街灯は灯っていた。

シギリまでは、約1時間で到着した。

時刻は夜中の2時を回っている。

この場所は、交通の拠点となっているようで、こんな時間にも関わらず街灯が灯っていた。

着いて早々、コナクリ行きの乗り合い乗用車を探した。

レミが探してくれたのですぐに見つかったが、出発は明け方なのだと。

そうなんだ( ＞Д＜；)

明け方まで待つしかないのね…

まあ、レミとアンジュもいたので心強かった。

↑シギリのカフェ。

交通の要所というだけあり、バス停の近くには、24時間営業しているらしきカフェがあった。

そこでは、テレビで映画を上映していた。

アジア系の映画だったので、驚いた。

映画を観ながら、アンジュがお茶を奢ってくれた。

二人はすごく親切で、ここで出会ったのも運命だから友達だ、と言ってくれた。

ところで、先程から写真がぶれているが、それは急いで撮ったから。

昨日の国境でもそうだったが、ギニアでは写真を撮ることが警察に見つかると、賄賂を要求されることがある。（全く違法ではない。）

そのためか、レミも写真を撮ることを好ましく思っておらず、撮るとレミから怒られるので、こっそりと手早く撮っていた。

カフェでの待ち時間は彼らと一緒に話ができた。

どうやらレミは、現在はコナクリに自宅があるらしいのだが、里帰りのためナイジェリアまで行っていたらしい。

そこからずっと陸路で、三日間かけてここまで来たのだと👀

激ハード❗❗

西アフリカでは二か国間を移動するだけでも、ものすごく疲れるのに、何ヵ国も連続で移動するのは、めっちゃくちゃ大変だったと思う。

そんな話しをしていて、約2時間待った。

明け方4時過ぎ、ようやくコナクリ行きの乗り合い乗用車は出発した。

↑ゼブラ柄のシャツを着ている男性がレミ

相変わらず窮屈すぎる車内。

3-4-3の布陣だった。

レミが席を変わってくれたので、俺は最後列の真ん中に座れた。

レミは、最も辛い二列目の真ん中。

非常に辛い長時間の移動で、見知らぬ外国人に席を変わることのできる優しさは尊敬した。

自分だったら、初めて出会った外国人に、席を変わってあげられるだろうか？

値段は、400,000ギニアフラン（1ギニアフラン=0.012円）。

日本円にすると、約5,000円。

やっぱり高い❗❗

国境で馬鹿なことをしなければ、こんなことにはならなかったのに…

そんな後悔が頭を過った。

だけど、よほど疲れていたのか、車に乗るとすぐに眠りついていた。

…

目覚めると、車内には誰もいなかった。

眠っていたので、どれ程進んだのか分からない。

現在が何時なのかも分からない。

もしかして、眠っている間にコナクリに到着したのか？

そんな淡い期待を抱きながら、外に出てみた。

すると…

故障かい😣😣

タイヤが外されていた。

どうやらパンクというよりは、ベアリングが回らなくなってしまったよう。

運転手がタイヤを解体して、オイルを塗ろうとしていた。

だけどこの作業が、すごく大変だった。

まさか、必要な修理工具が車に積まれていなかったのだ👀

えっっ⁉⁉⁉

って感じでしょ？笑

長距離、人を運ぶ専門の車に、修理工具が積まれてないってどゆこと？

そのため修理工具を村の人に借りたり、通りすがりの車から貸してもらったり…

非常に手間がかかり、修理が全然終わらない。

辺りは日が昇ってきた。

普通だったら、30分くらいで終わりそうな修理に、1時間以上かかっている。

皆で協力しながら、道行く人に助けてもらいながら、ようやく修理が終了した。

と言っても、応急処置だけのようだったが。

そして、再度コナクリへ向けて出発した。

タイヤの問題は怖くて、事故の不安はあった。

でも応急処置のお陰で、なんとか保てているよう。

昼前、次の村カンカンへ無事に到着した。

↑カンカンでこっそり撮った写真。

ここで、再度修理タイム。

車屋に修理を依頼していた。

乗客は皆、一度車から降り、待ち時間に街をブラブラした。

カンカンは比較的賑わっている街で、小売店もあった。

今朝のカフェ以降、水分をとっていなかった俺は、袋水を買い、一気に流し込むように飲んだ。

そして昼食に、昨日買っていたチキンを食べた。

空腹と、喉の渇きを癒した俺は、車へ戻った。

すると車は修理を終えており、スタンバイしていた。

どうやら、出発可能なようだ。

よしっ❗

心を新たに、再出発じゃー❗❗

満を持して、車へ乗り込もうとした。

だがその時、車内で事件は起こっていた。

杖破損(＃ﾟДﾟ)

マジかーー😣😣😣

これは宝物だったのに⤵⤵⤵

ハミドゥからもらった大切な大切な…

半っっっ端なく凹んだ⤵⤵⤵

昨日から、悪いこと続きだ。

全然いいことがない。

泣けてくるー(;_;)

というか、えっっ⁉⁉

何で？？

原因不明、正体不明。

最初に思い浮かんだのは、「誰が折ったの？」

そして、「何で？嫌がらせ？」

ん？でもよく考えると

「故意に折る人なんているのか？もしかして事故？」

でも、やっぱり自分の心の汚さがあった。

一緒に乗っていた人を疑い、折られた理由を考える自分…

だんだん皆の笑顔が、笑顔に見えなくなってきていた。

誰だ？誰なんだ？

レミか？アンジュか？

執拗に人を疑ってしまった。

親切にしてくれてる二人なのに…

だけど、折れた原因はすぐに分かった。

乗客のおじいちゃんが、現場を見ていたようで、身ぶり手振りで教えてくれたのだ。

その一部始終は、車を乗り降りする際に、補助席を降ろそうとした時に、杖が挟まれて、折れてしまったのだと。

そういうことかー⤵⤵⤵

それだったら、補助席の近くに杖を置いた、俺も悪いな。

でも補助席降ろす前に、確認してもらいたかったのも確か。

チキショーーー(；ω；｀*)

自分の失敗もあったけど、それが全て悪い方向へ流れていってしまっている。

昨日からそんな感じだ。

くそ、くそ、くそ、くそ…

自分が悪いから仕方がない、自分が悪いから仕方がない、自分が悪いから仕方がない…

そう自分に言い聞かせた。

が、凹む感情はなかなか消せなかった。

そんな感情とは対照的に、ここからの道中は、ステキな景色が続いた。

広大な山を背景に、点在する村。

あまり知られていないらしいが、ギニアは手付かずの大自然が残っている国で、どの光景も素晴らしいものだった。

そんな風景に、若干の心が癒されたものの、落ち込む感情は消えなかった。

そして、またもや車のトラブルが発生した。

次は、オーバーヒートしてしまったよう。

幸い、村が近くにあったからよかったが…

というか、何回故障すんねん❗❗

どんだけ車ボロいねん❗❗笑

凹んでいた心は、更に凹んでいった。

…

その後は、順調に走ってくれた。

日が暮れ、夜になり、「いつ着くんだろう？」という疑問が沸いてきた。

でも、修理で時間をロスしたから、まだまだなんだろう…

街灯のない未舗装道路に突入した。

それにしても、こんな道路で、ぶっ飛ばす運転手にはビックリした。

マジで頭がおかしいんじゃないの？

何回も車が故障したことを、覚えてないの？

真っ暗闇の道路の脇に、車停めて休憩してるし…

後ろからは、猛スピードで車が走ってくるので、追突されたら一貫の終わりだよ？

チェッ❗❗ギニアめ❗❗

この国はいったい何なんだよ❗❗

思わず悪態をついてしまった。笑

だけどその休憩で、皆で写真を撮って楽しんでたんだけどね😄

二人とも、いい表情でしょ？

そんな正と負の感情が入り乱れる道中。

無事にコナクリ着けるのかなー⁉⁉⁉

Fin...

 最後まで読んでくれてThanks❗❗

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